2020年2月9日にアカデミー賞を受賞した『パラサイト半地下の家族』が、地上波初で2021年1月8日に金曜ロードショーで放送されます。
この映画はホラーではないものの「怖い」「怖そう」といったコメントがよく見かけられます。
今回は、私が「怖い」と思ったシーンについてご紹介します。
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目次
『パラサイト 半地下の家族』は「怖い」!?
『パラサイト 半地下の家族』について調べようとすると、「怖い」という予測キーワードが出てきます。
「怖かった!」「見たいけど、怖いかな?」と思っている人が多いようですね。
実際に見た私からすると、この作品は確かに怖いですが、ホラー系の怖さではありません。
人間的な怖さ、現実的な怖さ、といったところです。
コメディ要素も強く、前半はただただ面白いです。
ここでは、実際に怖かったシーンをご紹介します。
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【ネタバレ注意】『パラサイト 半地下の家族』基礎知識
怖かったシーンをご紹介する前に、まずは、おさらいです。
(見たことのない方はネタバレにもなりますので、ご注意ください。)
本作は、半地下に住む貧乏なキム一家が、高台の高級住宅に住むパク一家にパラサイト(寄生)するストーリーです。
韓国に格安住宅・半地下に住むキム一家は全員が失業中。
そこへ、長男ダソンに友人ミニョクが自分の後任として、パク家の娘ダヘの家庭教師の仕事を持ちかけます。
そしてキム家は家族であることを隠し、元いた使用人達を陥れては「いい人がいる」と次々に家族を紹介。
全員がパク家に入り込みます。
父キム・ギテク→ドライバー
母キム・チュンスク→家政婦
長男キム・ギウ→パク・ダヘ(娘)の家庭教師
長女キム・ギジョン→パク・ダソン(息子)の美術教師
ちなみに、臭いもキーワードとなっています。
パク家の主人はドライバー・ギテクの臭い(半地下のカビ臭だが何の臭いかは分かっていない)がどうも…と話し、ダソンはチュンスクからも同じ臭いがすると言います。
【ネタバレ注意】怖いシーン① 前任家政婦の訪問
本作の怖いシーンのはじめは、半地下家族キム一家がパク家で好き放題していたときに突如訪問した元家政婦の登場シーンです。
ここまでコメディ要素の強かったストーリーですが、このシーンから一気に雲行きが怪しくなります。
パク一家がキャンプで家を留守にした際、キム一家はパク家でどんちゃん騒ぎします。
そこへ、キム家母を家政婦にするために陥れられた元家政婦が登場します。
目的は、なんと地下室。
しかも、そこに夫が住んでいるというのです…!!
パク一家はもちろん知りません。
元家政婦は、パク家の目を盗んでは夫に食事を持って行っていました。
そのため、キム家がパラサイトしてからは、夫は何も食べていない…食事を与えたいと訪問してきました。
誰も知らない地下室に人が住んでいたなんて…恐怖でしかないですね。
【ネタバレ注意】怖いシーン② パーティーでの惨劇
本作で一番怖いシーンです。
パク家は末っ子のダソンのお誕生日パーティで賑わっていました。
終盤、キム家妹ギジョン(ジェシカ先生)がケーキを運んでいたそのとき…!
地下に住んでいた元家政婦の夫が登場。
なんと、ギジョンを包丁で刺します…!!
そしてキム家母チュンスクは咄嗟に、元家政婦の夫を串で突き刺します。
気絶した息子ダソンを連れ出すために、パク家主人はキム家父ギテクに車を出すよう指示。
このとき、パク家主人はギテクの臭いに顔をしかめてしまい…
なんと、キム家父ギテクはパク家主人を刺します…!!!
次から次へと人が刺されるシーン…
そして、なぜギジョンが刺されたか分からないし、ギテクがパク家主人を刺した理由は臭いに顔をしかめられたから…
怖すぎます。
【ネタバレ注意】怖いシーン③ モールス信号
一連の詐欺などで、キム家は有罪判決を受けます。
娘ギジョンは死亡、父ギテクは逃走、パク家は引っ越し。
ある日、元パク家の豪邸から発せられたモールス信号に気がついたキム家息子ギウ。
ここで、父ギテクがあの豪邸の地下室に隠れ住んでいると悟ります。
半地下から地下へ。
ギウはいつか成功してあの屋敷を買い取り、父に会うと心に決めます。
しかし、きっとその夢は叶わない…
そう考えると、とても怖い話です。
【考察】『パラサイト 半地下の家族』格差社会や人間が怖い
本作の怖いシーンをご紹介しましたが、怖いのは「格差社会」と「人間」です。
1.格差社会が怖い
韓国は、強い学歴社会ということで有名です。
大学が人生を左右するため、大学受験には家族が必死になります。
キム家息子のギウも大学受験に失敗した浪人生ですね。
そして、キム家は学歴詐称などでパク家に入り込みますが、それぞれの実力は本物です。
それでも失業中、というところに、韓国の根強い格差社会を感じます。
本作では、住む場所で格差社会が表現されていました。
お金持ちのパク家は高台の高級住宅。
貧乏なキム家は集合住宅の半地下。
そして、借金地獄だった元家政婦の夫や、逃亡犯になったキム家父ギテクは地下。
2.人間が怖い
そして、人間の愚かさも描かれていました。
半地下のキム家族は、お金持ちのパク家に上手く取り入りました。
そして、パク家の前では、とてもいい人を演じています。
自分たちは半地下だから…という諦めや開き直りも感じます。
しかし、半地下の自分たちより下、地下に住む元家政婦の夫が出てきてから、キム家の人も変わってしまったように感じます。
人は、自分より下と判断した者を見下すということの現れです。
そして、パーティーシーンで次々と人が死にます。
追い込まれた人間は、何をするか分からない、という恐ろしさを感じました。
おわりに
アカデミー賞をアジア映画初、英語以外の言語で初、で受賞したこの作品。
韓国の格差社会や人間の愚かさが素晴らしく表現されていますね。
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