産後1ヶ月と3ヶ月で、自治体の産後ケア事業を利用し、格安で分娩施設で宿泊しました。
コロナ禍でワンオペ育児真っ盛りのお疲れ&お悩みママも多いのではないでしょうか。
私は産後1ヶ月では母乳や情緒不安定で悩み、3ヶ月では状況は落ち着いていたものの、産後のイライラが残っていたり自分の育児が合っているのか不安になったりで、利用期限間際だったので利用しました。
今回は、その体験談をご紹介します!
目次
完全母乳にこだわりすぎて苦しむ
コロナ禍でも無事に妊娠・出産を終え、安産で子供も元気に生まれてくれました。
出産したのは、芸能人も出産したことがある人気の産院。
手厚いサービスに豪華なごはん、エステにプレゼント、セレブな5泊6日入院でした。
しかし、赤ちゃんは夜泣いてばかりで全く寝ず、日中はひっきりなしに病院スタッフが出入り。
産後3日目、丸二日寝ていない状態に。
寝不足に身体の痛み、完全母乳希望なのに母乳が出ないというプレッシャーもあり、入院生活後半、情緒不安定になってしまいました。
ずっと涙が止まらなくなり、赤ちゃんと一緒に泣きながら過ごし、そのまま退院。
退院後は、夫と娘との3人の生活。
夫は残業で疲れて帰宅の上、本当に寝ずに泣き叫ぶ赤ちゃんだったので、別室でも夫も寝不足。
新生児って寝てばかりって聞いてたのに、1日6~8時間しかねない我が子。
どこかおかしいの?私に余裕がないのが悪いの?
夫婦喧嘩も増え、母乳も軌道に乗らず、自分は母親失格なんじゃないかと思うようになりました。
ストレスや疲労は母乳に直結するので、ますます母乳が出ず、負のスパイラルでした。
産後ケア事業 利用制限は気にせず使った方がいい!
妊娠中から、住んでいる自治体の産後ケア事業に申し込んでいた私。
あとは、役所に電話して、いつ・どこの施設で・何日利用したいか伝えるだけでした。
でも、うちの自治体は、利用制限が宿泊7日に、通所7日。
(利用方法・内容は、自治体により異なります。
「産後ケア 〇〇(住んでいる自治体)」で検索してみて下さいね!)
産後の親族関係や夫婦関係に悩んでいたこともあり、「この先もっとしんどいかも」と思って大切に取っておこうとしてまいました。
しかし、情緒不安定がピークに達した産後3週間目。
新生児訪問に来た保健師さん、オンラインで相談していたカウンセラーさんに「後のことはまた相談すればいいから、赤ちゃんのためにも使ってみましょう」とアドバイスされました。
そして、まずは宿泊ではなく、通所1日で利用することにしました。
ちなみに、うちの自治体では、
通所が2000円/日、宿泊が3000円/日(1泊2日なら6000円)。
食事・沐浴・指導(授乳や育児全般)付きでした。
土日祝日も対応しています。
ちなみに、最初は大切に取っておいた私も、最終的にほとんど利用日数は余りました。
もっと早く利用していれば良かったです。
【産後1ヶ月の体験談】母乳育児サポート!心も一気に晴れやかに
最初は家庭的な助産院を希望していたのですが、今すぐ行きたい!と直前の予約になったため、希望日に空きがありませんでした。
そのため、第三希望だった近くの私立の総合病院の産婦人科を利用することに。
ちなみに、分娩のときにも第二候補で迷った病院でした。
後に詳しく書きますが、通所で申し込んだのですが、1泊2日の宿泊をしました。
利用時間は通所9時~17時、宿泊は入院9時→退院17時
時間は、私が住む自治体の場合ですし、施設により前後することあります。
役所に電話をして申し込むので、役所から利用施設に情報が行きます。
そのため、施設では細かい手続きは不要でした。
9時に病院に行って、すぐに個室へ案内されました。
赤ちゃんをベビーコットに寝かせ、ママはパジャマに着替えてベッドで横になります。
しばらくしたら、その日担当の助産師さんが来てくれました。
分娩時の入院のように助産師が手厚くサポートしてくれる
私が利用した病院では、日勤・夜勤で2名ずつ、担当助産師さんが付いてくれました。
到着すぐは、まずはママの血圧測定と検温、そして赤ちゃんの体重を量りました。
そして、この度の利用で、どんな風に過ごしたいか、どんなサポートが必要かを話します。
私は、以下のことを相談しました。
・完全母乳で育てたい
・それなのにミルクを足して混合育児をしていて、上手くいかなくて辛い
・赤ちゃんなのにほとんど寝ずに泣いてばかり
・なので赤ちゃんの発達や健康に問題があるのではないかと不安
・産後からまとまって寝られるのが最大2時間ほどで体力的にも辛い
利用中、頻繁に助産師さんが顔を出してくれるので、こちらも打ち解けてきて、夫婦関係の悩みも聞いてもらいました。
母乳量を授乳の度に測定
授乳の度にナースコールで助産師さんを呼び(呼ばずに授乳のタイミングで来てくれる方が多かったですが)、授乳前と授乳後(片乳ずつ)に赤ちゃんの体重を測定。
母乳がどのくらい出ているかを測ります。
分娩後の入院中もするかと思いますが、そのときはほとんど出ていなかったので、私は最終日だけでした。
なので、意外と出るようになっていたことをはじめて知りました。
時間により変化する母乳量 急遽、宿泊に変更
朝~昼は意外と出ていた母乳も、夕方になり激減。
助産師さんの日勤と夜勤の交代のタイミングで、夜勤のベテラン助産師さんが登場。
「辛いのは、夜泣きでしょう?眠れないでしょう?
もし宿泊できるのなら、夜中の母乳量を把握した上でミルクの量を調整した方がいいよ」
17時に帰る予定だったので、迷いましたが、夫にもOKをもらい宿泊することに。
総合病院でコンビニがあったので、下着などは調達できました。
ちなみに、利用した病院では、
食事は産後食が3食+おやつ。
産後ケアの料金内なので、豪華で健康的な食事も嬉しかったです。
赤ちゃんなのに全然寝ない原因が判明!
夜勤担当の助産師さんは、外でも活動されている方のようで、たくさんのことを教えてくれました。
地域の助産院や出張でサポートしてくれる助産師さんの連絡先なども教えてくれました。
そして、一晩中、つきっきりで母乳や赤ちゃん、私の様子を見てくれ、話も聞いてくれました。
ここで分かったのが、夜は母乳がほとんど出ていなかったこと。
出産した病院は人気病院で助産師さんはかなり忙しそうでした。
そのため、退院時に測った母乳量だけで、ミルクを足す量を案内されていました。
このとき、私の場合は時間によって足す量を調整しなくてはならなかったことが分かりました。
赤ちゃんは、飢えていて、ずっと「お腹すいたよ~」と泣いていたみたいです。
罪悪感と情けなさでいっぱいになりましたが、助産師さんはママは悪くないよと励ましてくれました。
混合育児のメリットや完全母乳にこだわる必要がないことを教えてくれた
そして、完全母乳にこだわって、上手くいかない自分を責め続けていたことについても、アドバイスをくれました。
確かに母乳はママの免疫なども赤ちゃんに与えることができ、メリットが大きいです。
しかし、以下のデメリットも。
・腹持ちが悪く、赤ちゃんが短時間ですぐ起きる
・パパや家族に預けられない
分かってはいたものの、それでも母乳に固執していた私。
「でもストレスや寝不足で余計に母乳がでないのだから寝たい夜だけミルクを足すなど上手く付き合う方法もあるよ」
と言われ、気持ちが楽になりました。
他の悩みも親身に聞いてくれた
この頃、普段は夫の帰りも遅く、大人と話すことは皆無でした。
夫婦とも疲弊して休日も喧嘩ばかり、まともに喋ったのは久しぶり。
ポロポロ出てくる日々の不安、イライラ、悲しみ。
そんなことも聞いてくれ、話すだけで楽になりました。
ちゃっかりマッサージも
私が利用した病院では、オイルマッサージがオプション別料金でありました。
1回5000円で、産後ケアの1日より高いですが、赤ちゃんがいると外出なんてできないですよね。
なので、せっかくの機会なので、ナースステーションに赤ちゃんを預けてマッサージを受けました。
心身共にリラックスできました。
退院後、しばらくして完全母乳に成功!
この産後ケア宿泊のおかげで、私と赤ちゃんだけの授乳方法が決定。
日中は母乳だけ、夜はミルクを足し、寝る前はママが眠れるようにミルクだけに。
完全母乳に固執しなくなって、気持ちが楽になったからか、母乳もよく出るようになりました。
そして、徐々にミルクを足す回数が減り、寝る前のみ足すように。
そして、最終的には、一ヶ月後の産後2ヶ月過ぎたあたりに完全母乳になりました!
完全母乳になると、赤ちゃんを人に預けることはできません。
しかし、念願の完全母乳が叶って、とても嬉しかったです。
産後ケアで利用した病院には感謝しかありませんし、二人目ができたら、ここで出産したいと思いました。
【産後3ヶ月の体験談】休息メイン!育児の素朴な疑問も解決
私の住む自治体では、産後ケアの利用期限は、赤ちゃんが生後4ヶ月になる前日まで。
利用した病院で本当に救われて、心身とも元気になったので、また使いたいと思っていました。
でも、あのときほど余裕がないわけでもないし、家事なども再開して、家を空けるのもな~と思って日が経ちました。
しかし赤ちゃんが3ヶ月になってすぐ、予防接種の副反応で高熱を出し、小児科に入院。
私も付き添い入院をして、点滴に繋がれて何度も注射される娘を見て、心が痛みました。
そして、無事退院したものの、疲労が溜まっていました。
そのため、利用期限も近いし…ということで、思い切って2泊3日で前回利用した病院で産後ケア宿泊を申し込みました。
再度の利用に温かく迎えてくれた助産師さんたち
前回担当してくれた助産師さんたちが覚えてくれていました。
そして、赤ちゃんのことも「こんなに大きくなって!」と可愛がってくれました。
前回の利用後に完全母乳になったことも報告する喜んでくれました。
隣の部屋からは、生まれたての新生児の声が。
そこそこ余裕出てきたのに申し訳なかったかな~と思いながらも、せっかくなので聞きたいことをたくさん学んで帰ることにしました。
今回はおっぱいトラブルと自分の育児で大丈夫なのかを相談
前回同様、はじめに相談したいことを聞かれました。
最初に完全母乳になったことを話していたので、「今回は休息って感じですか?」と聞いてくれ、何もなくても利用して良かったんだなと安心しました。
ただ、数日前から、授乳時に痛みがあり、しこりができていたので、その相談をしました。
また、赤ちゃんとママだけの毎日なので、初めてママになった私の育児で大丈夫なのか漠然とした不安があったので、そのことも話しました。
しこりは授乳の度に見てもらい、育児不安や疑問は、2泊3日中に随時聞くことにしました。
健康的な美味しい食事に規則正しい生活でリズムが整う!
朝食、昼食、夕食、デザートが美味しい産後食でお部屋に運ばれてきます。
時間も規則正しいし、健康的で美味しい!
生活リズムが整い、普段ママとパパしか知らない赤ちゃんも、たくさんの助産師さんにあやされて嬉しそうです。
助産師さんも、普段新生児ばかり見ているから、ぷくぷくして表情あって可愛い!とたくさん遊んでくれました。
悩みや疑問も解決!自信になった
しこりは、部分的な乳腺のつまりでした。
そこが赤ちゃんがかぷっと一番力を入れて加えるところだったので、腫れてしまったようでした。
産後ケア宿泊中、ずっと診てもらっていましたが、治りかけとのこと。
いつもは横抱きばかりだったので、赤ちゃんの力が分散するように、かかえ抱きを教えてもらいました。
そして、育児の素朴な疑問も教えてもらいました。
・首座りの確認の仕方
・知育にいい遊び方
・コロナで中止になっている子育て教室に変わるもの
首座りは、チェック!と思っていましたが、助産師さんからテストしてだめだねっていうよりは、遊びで取り入れてあげようね、と教えてもらいました。
そして、うつ伏せ遊びや声のかけ方を教えてもらいました。
そして、おもちゃがなくても赤ちゃんとママでできる発達を促す遊びも。
また、子育てセミナーも無料でやっているオンラインのものを教えてもらいました。
まもなく産後ケアが利用できない月齢になりますが、色々教えてもらって、自信がつきました!
産後ケア宿泊は本当にオススメ!
最初は、大切にとっておこうと思った産後ケア事業。
結局、利用制限の宿泊7日の内、5日の利用で終わりました。
通所に至っては、7日丸々残したままでした。
カウンセラーさんに言われたことなのですが、たとえ利用制限に達したとしても、自治体が別のサポートを提案してくれます。
なので、少しでも辛いと思ったり、悩みがあれば、そのときに利用してしまった方が良いです。
私も甘えかな?と思ったこともありますが、赤ちゃんのためにはとても良いことです!
だって、ママも赤ちゃんも新米。
専門家に教えてもらえて、実際に診てもらえるってとても安心ですよ。
おわりに
産後ケア事業はどこの自治体でもあると思うので、妊娠中や産後のママはチェックしてみてください!
いざというときの心の支えにもなりますよ。